Tinantia anomala (Torrey) C.B.Clarke
ティナンティア・アノマラ(ツユクサ科)


熱帯アメリカ、メキシコ原産の一年草、石灰岩地を好むツユクサ科ティナンティア属。 花は美しく、ふさふさの毛をもつ雄しべが目と鼻のようで、まるで小動物の顔のようにもみえる。
花期は春-初夏であるが、前年の10月に発芽したものを送っていただいたので、室内で育てていたところ2月28日に1番目の花が開き、2-4日ごとに花を咲かせている。

葉は二形で、根元の葉は長い葉柄の線-へら形、茎葉は葉柄が無く狭-広披針形、基部は心形。 茎葉の縁にはうっすらと赤褐色のまだら模様がある。
苞葉は集散花序を囲むように包む。
     


萼片は3枚、同形でボート形をしている。 

 
   


2枚の大きな花弁はラベンダー色、爪はない。下方の花弁は白色で菱形、小さくて目立たない。 

   


雄しべは6個。 上側の3個は花糸が基部で合着し、赤紫色と淡い黄色の毛が生え、淡い黄色の球状花粉を出す。 

   
   


下方の3個のうち両側の2個は花糸に赤紫色で基部が膨らんだ毛をもつ。 真ん中の雄しべの花糸は無毛。 葯が大きく濃い橙色の球状花粉を出す。

   
   


蒴果は3室で2個ずつ種子ができる。 熟すと3裂する。 種子は灰褐色で表面に小さなくぼみがある、へそ側に深い穴がある。 2n=26 

   
   



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